新型コロナウイルスの感染状況は一進一退、ワクチン接種が広がり旅行や宿泊需要は高まりつつあるが、遠出はまだ控えようという人も多い。そんな中、館内や併設施設で利用者にアートや旅行気分、和の風情を感じてもらうべく、オリジナルのアフタヌーンティー提供に注力する施設がある。宿泊に加え、料飲部門などでコロナ禍の夏休み需要に活路を見いだそうとする各施設の商品を紹介する。
名画をモチーフに
ひまわりアフタヌーンティーセット
ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)は、画家・ゴッホの名画「ひまわり」をモチーフにした「ひまわりアフタヌーンティーセット」を販売している。8月31日まで。
「気分が沈みがちな世の中に一筋の光を照らす太陽のようなゴッホの『ひまわり』にインスピレーションを受け、夏のひまわり畑を表現した」とペストリー・ベーカー料理長の佐藤浩一氏。ゴッホのひまわりに見立てた絵画風チョコレートは、額まで丁寧に再現されている。ひまわりのロリポップはマンゴームースの中にパイナップルのコンフィを合わせたもので、程よい甘さと酸味が特徴。ひまわりのハチミツとかんきつゼリーを合わせたタルトなども含め、SNS映えも期待できるティーセットに仕上げた。料金は1人5千円(消費税込み)。テークアウト(3800円、同)にも対応する。
ハワイの味を日本で
ハワイアンアフタヌーンティーセット
新横浜プリンスホテル(横浜市港北区)は、館内42階の「トップ オブ ヨコハマ バーラウンジ」で「ハワイアンアフタヌーンティー」を販売している。8月31日まで。
「海外旅行に行けない日々が続く中、夏休みの旅行先として人気のハワイの味を日本にいながら堪能してほしい」との思いから提供を開始。ハワイで人気のスイーツ「ココパフ」、定番のココナッツスイーツ「ハウピア」を使用したタルト、ガーリックシュリンプやハワイアンバーガーなど、味でも見た目でもハワイを感じるティーセットになっている。「地上150メートルのホテル最上階からの絶景を眺めながら、カラフルでポップなアフタヌーンティーをお召し上がりいただき、ハワイ旅行に来たかのような非日常でリフレッシュするひとときをお過ごしいただける」と同館。料金は1人4700円(消費税込み)。同ティーセット付きの宿泊プランも用意している。
日本茶を感じる一皿
1899アフタヌーンティープレート
龍名館グループ(東京都千代田区)は、「ホテル龍名館お茶の水本店」(同)に併設する和食レストラン「RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」で、日本茶を生かした「1899 アフタヌーンティープレート」を販売している。8月31日まで。
「夏の涼」が同ティープレートのテーマ。「ほうじ茶かき氷」は、煮だして味を抽出したほうじ茶を凍らせて崩す工程を4度ほど繰り返して作る一品で、細かい粒と口どけの良さが特徴。マンゴーやキウイ、小豆を閉じ込めた「煎茶(せんちゃ)ゼリー」、抹茶味噌(みそ)とだし巻き玉子を抹茶パンで挟んだ「抹茶玉子サンド」など10品をワンプレート上に盛り付けた。白桃とほうじ茶の風味を堪能できる「桃とほうじ茶の夏色パフェ」も同時期限定で販売する。料金は、1899 アフタヌーンティープレートが1800円(消費税込み)、桃とほうじ茶の夏色パフェが1700円(同)。午後2時から午後4時30分まで提供する。